よいしょ。

この前、道を歩いていた時に、子供を自転車に乗せたお母さんが前からきた。

そのお母さんは、ただ空気に言葉を乗せるように、一言、「よいしょ」って言った。

 

何の変哲もない言葉だし、馴染みのある一言かもしれないけど、でも、この一言にはこのお母さんのどんな苦労や頑張りが含まれてるのかなってしみじみと感じた。

 

たった一言のよいしょなのかもしれないけど、でも、何の変哲もない道端で「よいしょ」と言うってことは、普段からこのお母さんは、どれほど「よいしょ」って言ってるんだろう。

 

よいしょだけじゃなくて、疲れたとか、しんどいとか、そんな一言をどこかで言っているかもしれない。言わなくても、心の中では思っているかもしれない。

 

でも、そんな風に「よいしょ」というお母さんの姿は、なぜだか、力強くて子供に対する愛を感じた。子供のために、もう一踏ん張りするか、そんな思いが伝わってきた。

 

僕の心の中に、今このお母さんを休ませ、落ち着かせられる一言は持ち合わせてないが、でも、ただただ、お疲れ様。ほんとによく頑張ってますね。

年齢がかけ離れてて、失礼になるかもだけど言いたくなる。

 

僕にとってこの一つの光景は、母の愛を強く感じた瞬間。

子供は守られていて、愛されていて、大切にされている。

たった一つの言葉でもそう感じさせられた素敵な瞬間。

 

なんだか、母に、そして世のお母さんにありがとうって言いたくなった。

僕を、そして一人の人間を産んで育ててくれてありがとう。

母の心や愛に触れた瞬間が、僕が生かされているんだと感じられる瞬間です。

 

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