母への手紙。父への手紙。
金曜日の夜。父と母への手紙を書いてみた。
紙はどこにでも売ってるコピー用紙で、何か特別装飾されたものでもない。
思いというのは形に左右されるものではないというのは、父や母から教えてもらったものだけど、紙に拘らずに思いが伝わるって素敵だなと改めて思う。
こんな何の変哲もない形でも思いが伝わるなんて、母と父は僕に対して一体どれほどまでの愛を与えてくれたんだろうか。
伝わらないことがあっても、でも、こちらからは伝えられることがあるという関係性の貴重さと素晴らしさを、ただただ胸の中で感じる。
手紙を書き始めると、胸がスーっとなっていくのを強く感じる。
今までのどんなことよりも、簡単に胸がスーっとなっていくのを感じる。
それは真実に想いを馳せていくような感覚で、その真実が母と父の愛であるとしたら、僕の心の中にずっとあったものなのだろう。
それに今まで気付かなくても、今ここで手紙を書かせてもらうことで、気付かせてもらえる。そこには、父と母の愛の強さが必ず存在しているはず。
惜しみなく与えてくれて、でも、今でもどこかで僕に対して愛を向けてくれてると感じるからこそ、僕は簡単に父と母の愛に触れられるのだと思う。
手紙を書くと思うのは、本当に素敵な父と母を持ったということ。
今までの、どんなしがらみもどんな粗相なことも、どうでも良いと感じるくらい、父と母への感謝をただ感じる。
一枚で、ここまで感じさせる母と父はどれだけ偉大なのだろうか。
でも、その父と母の愛に報いるということは、僕も父と母と同じような偉大さを受け入れるということなのかもな。
手紙はまだまだ続く。毎週、毎週。思いを募らせ、思いを馳せながら、書く。
これが僕が父や母に対しての愛の形。僕にしかできない愛の形。
1年後、僕。そして父と母は一体どうなっているだろう。
でも、書き続けた先に見えるのは幸せで最高の未来しかない気がする。